ペット火葬には4つの方法がある
ペット葬儀と一口に言っても、その形はさまざまです。まずは基本となる4つの火葬方法を押さえておきましょう。
合同火葬
複数のペットを一緒に火葬する方法で、費用を抑えたい方に向いています。火葬後の遺骨は共同墓地に埋葬されるのが一般的で、個別の返骨はできません。費用の目安は3,000円から25,000円程度で、業者にすべてお任せできるのが特徴です。費用面を最優先したい、個別の供養にこだわらないという方に適しています。
一任個別火葬
ペットを1体ずつ個別に火葬し、火葬自体は業者に任せる方法です。個別に火葬されるため、遺骨を返してもらえるのが大きな特徴です。費用の目安は15,000円から50,000円程度で、火葬に立ち会う時間が取れないけれど、遺骨を手元に残したいという方に向いています。自宅での手元供養やペット霊園への納骨も可能です。
立会い個別火葬
火葬の現場に立ち会い、お別れの時間からお骨上げまで一連の流れに参加できる方法です。人間の葬儀に最も近い形式で、家族全員でしっかりと見送りたい方におすすめです。費用の目安は20,000円から60,000円程度で、所要時間は2〜3時間ほど。読経やセレモニーに対応している業者もあります。
訪問火葬(出張火葬)
専用の火葬設備を搭載した車両が自宅まで来てくれるサービスです。ペットを火葬場まで運ぶのが難しい、小さな子どもがいて火葬場に連れて行くのが不安、仕事を休めないといった事情がある方に選ばれています。費用の目安は10,000円から90,000円程度と幅が広く、プランによって立ち合いの可否やお骨上げの対応が異なります。
火葬方法の比較表
| 項目 | 合同火葬 | 一任個別火葬 | 立会い個別火葬 | 訪問火葬 |
|---|
| 料金目安 | 3,000〜25,000円 | 15,000〜50,000円 | 20,000〜60,000円 | 10,000〜90,000円 |
| 返骨 | 不可 | 可能 | 可能 | プランによる |
| 立ち合い | 不可 | 不可 | 可能 | プランによる |
| お骨上げ | 不可 | 不可 | 可能 | プランによる |
| 所要時間 | 業者にお任せ | 翌日〜数日で返骨 | 2〜3時間 | プランによる |
| おすすめの方 | 費用を抑えたい方 | 返骨希望で時間が限られる方 | しっかりお別れしたい方 | ペットを運べない方 |
ペット葬儀を選ぶときのチェックポイント
1. ペットの体重で料金が変わる
ペット葬儀の料金は、多くの場合ペットの体重によって決まります。たとえば東京多摩地区のあるペット葬儀場では、5kgから10kgの個別火葬が34,900円、10kgから20kgが38,000円、20kgから30kgが55,000円というように段階的に設定されています。小型犬と大型犬では倍近く料金が変わることもあるため、事前に自宅のペットの体重に当てはめて見積もりを取っておくと安心です。
2. 基本料金に何が含まれるか確認する
骨壺や骨袋、消費税が料金に含まれているかどうかは業者によって異なります。中には「上記以外の料金は発生しません」と明記している業者もある一方、別途費用が加算されるケースも見られます。見積もりの段階で「この料金に何が含まれていますか」と必ず確認しましょう。
3. 火葬後の供養方法も考えておく
遺骨を返してもらった後は、自宅で手元供養をするのか、ペット霊園に納骨するのか、納骨堂を利用するのかといった選択があります。たとえば納骨堂の場合、1年間の利用料金が13,000円から55,000円程度、合祀納骨堂であれば契約時の6,500円から9,800円程度が目安です。お墓や納骨堂の場所によっては、自宅から通いやすい立地かどうかも確認しておきたいポイントです。
ペットが亡くなったときの対応手順
万が一のときに慌てないよう、基本的な流れを覚えておきましょう。
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遺体の処置:毛並みを整え、まぶたや口を優しく閉じてあげます。ぬるま湯で湿らせたタオルで全身を優しく拭き、前後の肢が硬直する前に胸の方へやさしく折り曲げます。体液が出る場合はガーゼなどで拭き取ってください。
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犬の場合は保健所への届け出:犬を飼っている場合は、亡くなった際に保健所へ狂犬病予防法に基づく抹消の手続きが必要です。あわせて、自治体によっては犬の登録事項の変更や死亡届が必要な場合もあります。
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葬儀業者への連絡:火葬の予約状況や空きを確認し、希望の方法(合同・個別・訪問など)を伝えます。多くの業者は急な依頼にも対応していますが、繁忙期は予約が取りづらいこともあるため、できるだけ早めに連絡しましょう。
地域のリソースを活用する
東京都稲城市にある「ダブルレイペットメモリアル」のように、駅から徒歩数分の場所に立地するペット専門の火葬場も増えています。ペット専門の火葬場であれば、路上火葬の際に人目が気になる心配もなく、天候に左右されず、小さな子どもがいても火傷の心配がないといった利点があります。また、火葬を依頼したお客様向けに位牌や足あとアートなどの特典を用意している業者もあるため、事前にサービス内容を確認しておくとよいでしょう。
ペット葬儀は決して安いものではありませんが、大切な家族との最後のお別れをどう形にするかは、飼い主自身の気持ちが最優先されるべきです。費用のことを考えると罪悪感を感じる方もいるかもしれませんが、無理のない範囲で、心から納得できる方法を選んでください。複数の業者から見積もりを取り、実際に話を聞いてみることで、自分たちに合ったお見送りが見つかるはずです。